打ち直しは、綿を機械にかけてほぐして製綿する事です。
機械は主に2種類で、複式製綿機とカード製綿機があります。
複式製綿機のメリットは、
機械が安価なため、打ち直し工賃が安い。
複式製綿機のデメリットは、
機械の性質上綿が痛みやすくホコリが残る。
個別に打ち直しする場合、綿の厚さの調節があまり出来ない。
化繊や羊毛の割合が多い綿は、打ち直し出来ない。
カード製綿機のメリットは、
綿の悪い部分を除去できる。
綿の厚さの調節が容易で、均等な厚さのふとん綿に仕上がる。
化繊や羊毛の割合が多い綿でも、打ち直し出来る。
カード製綿機のデメリットは、
機械が高価なので、打ち直し工賃が多少高い。
綿が極端に悪い場合、化繊を混ぜるなどしないと打ち直し出来ない。
製綿した綿の後処理は主に2種類で、成形機とふとん綿です。
成形機のメリットは、
仕立の工程を大幅に省けるので、工賃がかからず大量に作れる。
成形機のデメリットは、
混綿以外の足し綿や残り綿が出来ないため、個別の管理はほぼ不可能。
既製品を作るために開発された機械なので、既製品並みの仕立しか出来ない。
ふとん綿に仕上げる場合、技術と良心があれば、デメリットはありません。
集塵機や乾燥機など、より良い製綿をするための機械装置もあります。
ふとんのお手入れ方法は、ふとん丸洗い・丸洗いしてから打ち直し・
生地はクリーニング中身は打ち直し・生地を取り替え打ち直しなどあります。
大きく分けると、丸洗いと打ち直しになります。
丸洗いは、主に既製品のふとんのお手入れに適しています。
安価にでき、自分の綿は自分に帰ってきます。
一方、繊維がほぐれず、綿埃など水に溶けずに残ります。
水や洗剤を使うため、綿の油分がとれシブくなるなど質が落ちます。
打ち直しは綿ふとんに適し、作るものや厚さ仕立て方など自由にできます。
設備・技術・良心がそろい、綿とふとんを熟知した業者で、
丸洗いも打ち直しも引き受ける業者をお選びください。